松崎産婦人科クリニック

〒563-0055
大阪府池田市菅原町3-1
ステーションN2階 202-2

           

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産科

 

妊婦健診について

  • 7週目までに子宮と付随する部位の異常の有無をみる超音波検査をします。
    子宮内の胎嚢の有無をcheckして、子宮筋腫、子宮奇形、絨毛膜下血腫などの有無もみます。
  • 8~10週の時に胎児頭殿長計測CRLにより妊娠週数を確定し、分娩予定日を決定いたします。
    後頚部透亮像や頚部嚢胞水腫、無脳症などをcheckして、多胎妊娠の場合には膜性診断をしています。
  • 分娩予定病院を紹介し、予約を当クリニックが致します。
  • 2~3週間おきの妊婦検診の際、モニターで赤ちゃんを見ながら検診することができます。妊婦検診では血圧、体重、検尿(蛋白尿と尿糖のcheck)と子宮底、腹囲、浮腫(むくみ)の有無、胎児心音の確認を行います。
    次に医師が経膣超音波と内診により流産又は早産の兆候がないかどうかを診ます。またおなかの上から超音波により胎児体重の大きさ、異常奇形の有無、羊水量などを確認致します。胎児体重が大きすぎる又小さすぎる場合、胎盤の位置異常、羊水過多症又は羊水過小症、胎児奇形がある場合には大阪大学病院産婦人科などの専門機関に受診して精査を受けることになります。赤ちゃんの元気に動く姿を超音波検査(エコー)を見ながら、心音が正常であることを確認することでご主人と感動を分かちあえます。このようにして夫婦と胎児の間の愛情をより深めて、大事な赤ちゃんを迎える精神的準備をすることができます。
  • 産科的に異常がなければ妊娠32週頃まで当クリニックで検診していただきます。 その間に何らかの産科的異常(例えば前期破水や子宮頚管長が短くなる切迫早産、前置胎盤や子宮内胎児発育遅延(FGR)など)があれば、分娩予約病院と連携して責任を持って対応させていただきます。何の問題もなかった場合には、妊娠経過を細かく記述した紹介状を書き、分娩医との連携をスムーズにするようにしています。
    里帰り分娩を希望される方でも産科的に異常が発生した場合には、入院施設のある病院へ責任を持って紹介させていただいています。
    当クリニックでは毎月第4週の月曜日午後3時より専門の栄養士による妊娠中、産褥期の栄養指導の講座を開いています。妊婦の皆さまが心置きなく分娩する病院へ行けるように、全スタッフが努力して検診にあたっています。

妊娠中の異常について

A.流産

  • 胎児が子宮外でも育つことができない時期(妊娠22週未満)に母体より娩出される場合を流産と言います。妊娠12週までの流産を早期流産といい、12週~22週までの流産を晩期流産と言います。
  • 症状は出血、破水、下腹痛などが代表的で、つわりの消失や胎動の消失などが起こることもあり、症状は多彩です。頻度は全妊娠の約6%前後にみられます。(出典:厚生労働省)
  • 流産の危険性のある状態を切迫流産と呼んでいます。切迫流産が進行していく時に(この状態は進行流産と呼びます)胎児付属物が全部子宮より排出されると完全流産、一部が子宮内に残っていると不全流産と言います。胎児が子宮内で死亡し、排出されずに残っている場合は稽留流産と呼んでいます。以上が代表的で臨床的に重要な流産ですが、流産の原因は明らかでないことが多いです。
  • 治療法は子宮収縮抑制剤の投与や止血剤の投与や安静を薦めるのが一般的ですが、切迫流産の治療は無意味(してもしなくても結果は不変)と言う考え方もあります。稽留流産や不完全流産の治療には流産手術や子宮内除去術(人工妊娠中絶の項を参照)が必要であります。

B.子宮外妊娠

  • 妊娠はしても妊卵が正常着床部位の子宮体部以外の部位に着床する場合を総称して子宮外妊娠と言います。子宮外妊娠発生部位は卵管が多く、わずかですが卵巣か腹膜表面を含めた腹腔内や子宮頚管が妊娠する部位としてありえます。
  • 症状は不正出血と下腹部痛があります。子宮外への出血は、多い時も少ない時もあり一定していません。子宮外妊娠部位が破裂すると腹腔内への出血がおき、血圧の低下、腹部膨満、むかつき、嘔吐などの腹膜刺激症状が強くなってきます。下腹痛も強度になってきます。放置しておくと生命が危険にさらされる事もあり、死亡することもまれにあると報告されています。
  • 診断は妊娠反応、経膣超音波法、ダグラス窩穿刺法などがあり、診断と治療を兼ねた方法としては腹腔鏡検査があります。正常妊娠例では子宮内に胎児や胎胞を認めますが、子宮外妊娠例ではこれらを認めず、卵管内に胎児か胎胞を認めることがありますが、一般的に診断の困難なケースが多い特徴があります。
  • 治療は子宮外妊娠部位の外科的摘出が第1に選択されますが、開腹して行う場合と腹腔鏡による場合があります。施設によってはメソトレキレートと呼ばれる抗がん剤を投与するところもあります。

C.つわり

  • 妊娠が成立した頃から食欲がなくなり、悪心(気分が悪くなる)、嘔吐(おうと)などの症状が出てくることがあり、これを”つわり”(妊娠悪阻)と呼んでいます。症状を繰り返して症状が悪化していくと、血液中の電解質のバランスを失って脱水状態が強くなると「重症妊娠悪阻」と呼びます。
  • つわりは妊婦の半数以上にみられますが、「妊娠悪阻」にまでなる方は非常に少ないです。初めて妊娠した方に一般に強く、多胎妊娠の方も強く出る方が多いです。原因は明らかではありませんが、胎盤の産生する物質やホルモンが関与していると思われます。またつわり症状は妊娠8週~10週までが強く、12週以後は軽微または消失します。
  • 治療法はつわりの個人差が大きいので、一概にどうすれば良いかとは断定できません。環境や気分を変えるだけで良くなる方もいれば、少量ずつ食事を摂取したり、冷たいものを主として摂取するなどの工夫で良くなる方も多いです。水分が摂取できずに脱水状態になった方や体重減少が明らかな方などは、「妊娠悪阻」の病名の下に主治医に相談して点滴をされることをお薦めいたします。